◆医学科6年 川村 晨
5月の1ヶ月間、フィリピンのセントポール大学へ学外実習に行ってきました。総合内科、救急外来を中心に実習を行いました。医療機器は日本と比べると十分だとは言い難い環境でしたが、それを補う丁寧な病歴聴取や身体診察に現地の医師は自信を持っていました。また、フィリピンの医学教育は英語なので学生はハリソン内科学をはじめ世界基準の教科書で勉強していることや、週二回病院に泊まり込みでの救急外来実習が義務付けられていることから、決して医学知識が遅れている印象はありませんでした。むしろ実践的な面だと日本は負けていると焦りを感じたのと同時に、この経験を糧に今後も努力を続けていこうと強く思いました。このような素晴らしい機会を与えてくださった関係者の皆様に厚く御礼を申し上げます。
◆医学科6年 高礒 甫隆
私は5月にフィリピンのSt.Paul'shospitalで1ヵ月の臨床実習をさせていただきました。この実習で一番驚いたことは、同い年の現地の同級生たちが、医療の第一線で活躍していたことです。彼らは、救急外来で最初に患者さんを診察するほか、医療保険に加入していない患者さんたちの外来も担当し、さらには365日間、3日に1度の当直を行いながら、土日も関係なく無休で実習していました。医療スタッフの重要な一員として診療に携わっている姿は非常に印象的で、大きな刺激を受け、彼らに負けないようこれからも精進したいと強く感じました。
このような機会を与えてくださった関係者の皆様、お世話になったフィリピンの皆様に心より感謝申し上げます。
「医学部だより第37号」より転載