臨床実習入門の概要と目的
臨床実習入門は、5年次から開始される診療参加型臨床実習(クリニカル?クラークシップ)を履修するために必要な知識?技能?態度を習得するためのカリキュラム(Introduction to Clinical Medicine; ICM)です。講義に加えて、ロールプレイ、シミュレーター等を活用した実習等で構成されています。スキルスラボでの自主練習(オープンスキルスラボ)の機会も設けます。
●基本的診療技能実習(火曜水曜午後)
医療面接、身体診察(バイタルサイン測定、頭頸部診察、胸部診察、腹部診察、神経診察、整形外科診察)、心肺蘇生、臨床手技(病棟手洗、導尿、ガウンテクニック、点滴?採血、縫合?結紮)、胸部X線読影などの基本的診療技能について実習します。
●内科診断学実習(木曜午後)
医療面接から身体診察につながる診察全体、臨床推論、診療録記載(POS/POMR、電子カルテ操作)、プレゼンテーションについて実習を行います。
●チーム医療?診療現場見学実習
学部連携PBLチュートリアル、矯正医療見学実習、看護師業務見学実習、薬剤師業務見学実習を行います。
●講義
医療コミュニケーション、POS/POMR、プレゼンテーション、チーム医療、薬害、医療安全、放射線業務従事者訓練、感染制御、接遇、個人情報保護、医事法制、キャリア形成など、臨床実習を行う上ですべての診療科に共通して必要とされる実践的内容の講義を行います。これらの授業の中には、臨床実習のオリエンテーション的内容を含むため出席が必須のものがあります(web講義日程表を参照)。また、4年次4月~12月の系統別病態診断において臓器疾患別講義として講義時間を十分に確保できなかった分野の講義を行います。
●漢方講義
和漢薬についての講義を行います。
●試験
共用試験医学系CBTおよびOSCE、心音?呼吸音試験、臨床推論筆記試験、臨床実習必須項目試験などが行われます。
●白衣授与および臨床実習生(医学)証授与式
臨床実習入門を含む所定の単位を取得するとともに、臨床実習を開始する前に修得すべき知識と技能を評価する「共用試験(CBTおよび臨床実習前OSCE)」に合格して、診療参加型臨床実習の履修を認められた学生については、臨床実習生(医学)証および徳島大学病院指定白衣が授与されます。