◆医学科4年 神 田 瑞 希
私はハノーバー医科大学(MHH) で8週間、病理学のプロテオミクスのラボに参加させていただきました。この留学はMHHとの交換留学で、臨床実習?研究活動etc 興味のあることを交渉次第で自分で選ぶことが出来るお得なプログラムになっています。私は研究に興味があるので、論文の内容や体験出来る手技などを考えてラボを選びました。研究テーマは「骨髄の組織間液内プロテオームの同定」となりましたが、とても自由な雰囲気で( 裁量的な面で) 取り組ませて頂き感謝の気持ちでいっぱいです。日本での研究内容の発表や通常のセミナーでの進展状況の発表など英語で発表する機会もたくさん作って頂いたことも、とても勉強になりました。放課後はラボの友達やMHHの学生、寮の仲間と楽しく過ごし、週末はドイツ国内?国外へ旅行に出掛け( ハノーバーは旅行にとても便利な立地です) 研究以外でも大変充実した時間を過ごすことが出来ました。このような素晴らしい機会を与えて下さった諸先生方、お世話になりました関係者の皆様、本当にありがとうございました。
◆栄養学科4年 安 井 朗 洋
6月から1カ月半ほど、ドイツのニーダーザクセン州にあるハノーバー医科大学にて交換留学生として過ごしてきました。糖尿病の研究を行っている生化学の教室で、ES 細胞の分化能に関する研究、脂肪酸の膵β細胞に対する毒性の解析、と2つのテーマに携わらせていただきました。
ドイツの研究室は、日本のそれとは様々な点において異なっていました。技術員の助けの下に合理的?効率的に行われる実験、音楽のかかった楽しげな雰囲気の実験室、夕方5時には人のいなくなる研究室。ドイツの研究者達は日本と比べ、公私をはっきりと区別し、生活を楽しんでいく中、その生活の一部の仕事として研究をしているように思えました。
ヨーロッパを体いっぱいに感じながら、全く新しいテーマの研究を、ドイツという文化的にも物理的にもはるか彼方にある国で行ったこの経験は、これから研究者として生きてく上で、かけがえのないものになると思います。最後に、今回の留学にあたり大変お世話になりました、玉置俊晃医学部長、中屋豊教授、村澤普恵医学部長補佐をはじめ諸先生方に厚く御礼申し上げます。
「医学部だより第25号」より転載