【プレスリリース】アジア健康長寿イノベーション賞を受賞 ~介護DXで2040年問題に立ち向かう~

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 徳島大学大学院医歯薬学研究部先端脳機能研究開発分野とビューティーライフ株式会社は、徳島県を中心に共同で行っているICT事業にて2024年アジア健康長寿イノベーション賞の準大賞を受賞しました。「腸―脳―筋」を意識した内容で、体操を中心とした個人向け、介護施設向けの2種類のプログラムを運営しています。
 パーキンソン病患者を中心とした一般高齢者向けのオンラインサロン「リカバ」は、徳島大学蔵本キャンパス内から平日毎朝1時間放送されているフレイル予防プログラムです。双方向性の通信で、会話を楽しみ(社会フレイル予防)、口腔体操(オーラルフレイル予防)、有酸素運動や筋力トレイニング(サルコペニア予防)、認知機能トレイニング(メンタルフレイル予防)などを行う総合的なプログラムとなっています。健康状態維持効果は科学的にも検証されました。
 介護施設を対象としたオンラインプログラム「エクサポ」は、リカバから発展した超高齢化社会における介護業務の負担を軽減する目的をもったプログラムです。様々なフレイル予防効果を持つコンテンツを組み合わせることができ、介護施設の実情に見合ったコンテンツを、1万以上の組み合わせで、任意の時間に放送することができます。サービスを継続するためには有料化は重要な課題ですが、「エクサポ」はその壁を越え、現在、介護施設への導入が進められています。
 今回の取り組み全体を徳島大学の教養課程の授業とし、若い人材に健康医療領域における事業化の例を学ぶことで、アントプレナーシップを醸成し、将来の人材の育成を行うことも目標としています。

【アジア健康長寿イノベーション賞とは】
 2020年に創設された「アジア健康長寿イノベーション賞」は、急速に高齢化が進むアジア地域で健康長寿の達成や高齢者ケアの向上に資する取り組みを表彰する国際賞です。第4回目にあたる今回は、前回の第3回公募を上回る、日本を含むアジア12カ国?地域から応募が集まりました。アジアの有識者で構成される国際選考委員会による厳正な選考の結果、今回は、高齢化に伴う課題に革新的な手法で取り組む7団体の賞の授与が決定され、本学の大学院医歯薬学研究部先端脳機能研究開発部分野とビューティライフ株式会社は自立支援部門において準大賞を受賞しました。


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特任教授 森垣 龍馬
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