既卒薬剤師のキャリアアップを目指した教育支援プログラムの構築

既卒薬剤師支援として申請した取組「既卒薬剤師のキャリアアップを目指した教育支援プログラムの構築」が文部科学省選定委託事業「平成20年度社会人の学び直しニーズ対応教育推進プログラム」に採択されました。これは、大学、短期大学、高等専門学校における教育研究資源を活用した、社会人の再就職やキャリアアップ等に資する優れた実践的教育への取組を推進するもので、文部科学省が平成19年度から委託事業として実施しています。

取組の目的と概要

医療技術の高度化、医薬分業の進展等に伴い、高い資質を持つ薬剤師養成のために平成18年度から薬剤師養成の教育課程が6年制となり、平成24年度からは6年制薬学教育課程を修めた薬剤師が登場します。この6年制教育課程とこれまでの薬剤師4年制薬学教育とは臨床教育において大きな差があり、既卒の薬剤師に対して、6年制薬学教育との臨床適応能力の格差を補う必要があります。

本事業では、離退職した薬剤師を対象とした臨床薬学の基礎知識を習得する学び直しの基礎コース(平成21年度受講生受入予定)と、現職の薬剤師を対象として症例検討演習によるキャリアアップを目指す応用コース(平成22年度受講生受入予定)を置くこととしています。

各コースはe-ラーニングで開講し、スクーリングとして公開講座を実施するほか、希望者には本学で調剤実習や医療実習を行い、各コースのプログラム修了生には、履修証明書、修了証を交付します。

これまで薬学部では、平成17年度に徳島大学臨床薬剤師交流ネットワークを設立し、「より良い医療」「より上質な薬剤師の育成」に向けて現職の薬剤師と学部教員、学生が情報交換の場を共有することを目的として様々な研修を実施してきました。この実績を活かし、本事業で薬剤師としての基礎知識の学び直しや更なるキャリアアップの機会を提供することで、薬学部として今後の医療や社会への貢献の一助となることができるものと期待しています。

最終更新日:2011年3月18日

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