Stimulus-Responsive Amino Acids
近年、ケミカルバイオロジー分野において、ペプチド?タンパク質機能を外部から制御する方法が求められています。そこで私達は、刺激に応答して機能変化するペプチド?タンパク質の開発を目指し、任意の刺激応答型ペプチド結合切断デバイスの開発を行っています。刺激応答型ペプチド結合切断デバイスは、任意の刺激により除去可能な保護基(図中PG)をフェノール性水酸基上に有します。このため、本デバイスを含むペプチド?タンパク質は任意の刺激によりPG基が除去され、続くラクトン化反応を経てペプチド結合切断を誘起し、この結果ペプチド?タンパク質の機能が変化するという設計です。現在、種々の刺激応答型デバイスを開発すると共に、本デバイスのケミカルバイオロジー分野への応用を検討しているところです。
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参考文献
Shigenaga, A.; Tsuji, D.; Nishioka, N.; Tsuda, S.; Itoh, K.; Otaka, A. ChemBioChem 2007, 8, 1929.
Shigenaga, A.; Yamamoto, J.; Hirakawa, H.; Yamaguchi, K.; Otaka, A. Tetrahedron 2009, 65, 2212.
重永 章、辻 大輔、西岡直美、津田修吾、伊藤孝司、大高 章、ケミカルバイオロジー 2008, 1, 7 and cover picture.