予防医学分野へようこそ!
予防医学分野の教育の紹介
講義
医学部3年生に向けた「予防医学」の講義では、医師国家試験でも出題数が最も多い公衆衛生学の範囲に含まれる、疫学や統計学などについてお話ししています(60分×40コマ)。疫学や統計学の考え方は、自身のリサーチクエスチョンに対する適切な研究計画や結果の評価に重要であり、将来どの分野に進むにしても強力な武器になるものだと思います。CBTや国家試験のことは意識しながら、学生さんが興味を持って自分から勉強したくなるような講義を目指しています。統計学の講義ではR Studioを使いながら、基本的な統計学の意味を理解してもらいつつ、統計ソフトの便利さを実感してもらえるよう心がけています。大学院向けには、「社会医学?疫学?医学統計概論」で「学位論文作成のための疫学、統計解析の実際」を90分×3コマ担当しております。R Studioを使って、より実践的な結果の見せ方、可視化に重点を置いた統計解析の講義を行っています。
実習
学部3年生向けの医学研究実習と社会医学実習を担当しています。医学研究実習では、J-MICC研究の豊富なデータを用いて、生活習慣、遺伝要因と疾患との関係についての検討してもらっています。自主性に任せながら解析に必要な統計学、疫学の知識を学んでもらい、最終的には自身で見つけたテーマを解析し、学会発表や国際誌への投稿を目標にしています。
社会医学実習では、教員それぞれのバックグラウンドや共同研究でお世話になっている方々にご協力いただきながら、医科歯科連携、医工、医光連携、糖尿病患者会、家族会の活動への参加などのテーマで実習を行っています。将来、幅広い専門分野、職種の方と円滑に連携し活躍できる医師、学際的な研究を主導できる医学研究者の育成を目指しています。
Student Lab/大学院生への研究教育
当分野ではStudent Labの学生さんを積極的に受け入れています。解析に必要な疫学、統計学の考え方については身につけてもらいつつ、学生さんの興味にあったテーマを見つけてもらっています。学部生から国際誌への投稿を狙える研究室の環境づくりを心がけています。
臨床系の教室の大学院生、先生方もJ-MICC研究を行ってみたい方はぜひご連絡ください!臨床経験の中で見つけたリサーチクエスチョンに対する研究にJ-MICCのデータを使ってみませんか?現在、歯学部の大学院生の方が一緒に研究してくれています。臨床で忙しい合間にご自身のペースで勉強や研究に取り組めるように協力できればと思いますので、ご要望がございましたらお気軽にご連絡ください。学生さんに共有している疫学や統計学などの教材はOne Driveで共有しているので研究室に来られないときにも見れるようになっています。
現在、学部4年生が1人、3年生が3人、1年生が2人、大学院生1年生(歯学部)1人が所属しています。皆さんすごい勢いで色々なことができるようになり、面白い研究をしてくれています。学生さんたちの質の高い成果物や、鋭い質問に、教員も日々刺激を受けています。