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中高生がヘルスケアの課題に挑むi-GIP四国が再始動!?糖尿病の課題解決に取り組んだ半年間?

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蔵本キャンパス
医学部 医学科2年 
角 優花(すみ ゆうか)さん  

 

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中高生が医療やヘルスケアの課題に挑む『i-GIP(アイ?ジップ)』。中高生と大学生が二人三脚で解決策を創出し、社会実装を目指すこのプロジェクトは、関西?関東?北陸?九州?四国の5地域で展開されており、四国では2025年に徳島大学生の角さんを代表に迎えて再始動しました。 
角さんが並々ならぬ熱意で取り組む背景には、今年のテーマ「糖尿病」への強い関心があります。徳島県は長年、糖尿病による死亡率が全国ワースト1であり、現在も全国平均を上回る状況が続いています。「この機会に四国?徳島から解決策を提案したい」という徳島県出身の角さん。自身も高校時代にi-GIPへ参加した経験があり、その学びと出会いが今の活動の原点だと振り返ります。i-GIPの活動について詳しく伺いました。 

とくtalk 2026年冬号掲載/取材2025年10月)


中高生と共にヘルスケアの課題に取り組む『i-GIP』

まず『i-GIP』について教えていただけますか? ‎ 

角さん 『i-GIP』は中高生を対象としたヘルスケアの課題解決プログラムです。医療従事者でもなければ、専門的な知識もない中学生や高校生でも、「誰かを救いたい」という思いがあれば、それが叶う。i-GIPはそのきっかけを作れる団体です。 

角さんは『i-GIP四国』の代表をされているということは、全国に団体があるんですか? 

角さん はい。現在、全国で5地域(関西、関東、北陸、九州、四国)で活動しています。i-GIP四国は2021年に設立したのですが、2022年にいったん休止していて、2025年に私が中心となって復活させました。 
 

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具体的にどんなことをしているのでしょうか?  


角さん 中高生と大学生が一緒にヘルスケアの課題を見つけ、解決策を考え、社会実装することを目標に取り組んでいます。今年は6月にチーム選考を終え、四国では11チームを採用しました。各チームは高校生が2?4人で構成され、そこに大学生メンターが1?2人ついて約6ヵ月間、伴走します。 

対象とする病気など、テーマは決まっているのでしょうか? ‎ 

角さん 今年のテーマは「糖尿病」です。「気づき、支え、つなぎ、ダイアベティス(糖尿病)と向き合う力を育てる」というスローガンで取り組んでいます。このテーマは四国だけでなく全国で統一されています。 
私は徳島県出身で、20年間徳島に住んでいるのですが、以前から徳島は糖尿病が多いと聞くものの、大きく改善されたという話は、あまり耳にしません。糖尿病は人によって症状の段階や環境が様々で、それぞれの悩みがあります。医療従事者や行政は「多くの人が困っていること」にフォーカスしますが、専門知識を持たない学生だからこそ、目の前の一人一人に向き合い、その人自身の持つ困りごとや悩みを引き出し、解決策を考えることができればと思っています。 

「専門的な知識がなくても誰かの命を救える」というコンセプトですが、社会実装を目指すには医学的な知識が必要な場面もあるのではないでしょうか? 

角さん 最初に医学アドバイザーとして徳島大学の松下先生に糖尿病の基本的な知識を講演していただく時間を設けています。また、団体として高校生にも分かりやすい糖尿病についてのしおりを独自に作成して共有しています。 
大学生メンターから専門的な情報を高校生に分かりやすく噛み砕いて伝え、高校生がヒアリングした当事者の声とうまく重ね合わせられるようにサポートすることが大切です。Zoomを使ったミーティングで細やかなフォローを心掛けています。 

 

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なるほど。医療に関心のある中高生が多いんですね。 

角さん i-GIPの活動は教育プログラムが月1?2回あり、学生が人を救う上で必要となる、様々なインプットも充実しています。医療知識を学ぶ日、アイデアを形にする方法を学ぶ日、プレゼンテーションスキルを磨く日など、多彩な講師陣から学ぶことができるのも魅力です。また12月14日(日)に徳島大学の大塚講堂で「inochi Gakusei 糖尿病フォーラム」を開催し、発表の場を設けているのもやりがいに繋がっていると思います。 

「inochi Gakusei 糖尿病フォーラム」では11チームすべてが発表するのですか? ‎ 

角さん 11チームのうち、高校3年生のチームが2チームあり、彼らは受験のため発表は行わないのですが、徳島7チーム、愛媛2チーム、計9チームが発表します。 ‎ 

「四国フォーラム」の優勝チームは全国大会へ進むんでしょうか? ‎ 

角さん はい、全国大会があります。全国大会は12月21日に大阪で開催され、各地域の1位のチームと、敗者復活戦で選ばれた2チームの計7チームが発表します。全地域、糖尿病というテーマで統一されているので、様々な地域から出る多種多様なアイデアをとても楽しみにしています。

「誰かを救いたい」という思いのもと、手を取り合って頑張った経験は宝物 

 

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角さんはどのようにi-GIPと関わるようになったのですか? ‎ 

角さん 高校2年生だった2022年にi-GIPに参加しました。当時はコロナ禍でオンラインでの教育プログラムを受けましたが、様々な学びや経験のきっかけをいただき、多くの人との出会いがありました。2023年以降、i-GIP四国は活動を休止していましたが、こうした機会が必要だと感じ、今年度から私が代表として復活させました。 ‎ 

ご自身が参加された経験が大きいんですね。 

角さん すごく大きいです。一番よかったのは刺激的な人とのつながりを作れたことだと思います。若者でも医療の課題解決ができるという経験も大きかったですが、徳島県内で高校生と大学生が6ヵ月間一緒に伴走するようなプログラムはあまり聞いたことがなく、新鮮でした。高校生と大学生の間には境界線があるように思われがちですが、「誰かを救いたい」という思いのもと、手を取り合って取り組んだ経験はとても刺激的でした。この活動をしていなければ、学校と家と塾の往復という限られた環境の中で過ごしていたと思いますが、様々な人に出会えて自分の可能性も広がりました。そういうきっかけを次の世代にもつないでいきたいと思っています。 

その時すでに「将来は医学の道に進もう」と思って参加されたんですか? ‎ 

角さん 当時は医学にうっすらと興味があるという程度でした。ちょうどその頃、スポーツの試合中に右足の靭帯と半月板を怪我して、整形外科に通っていて。その年のi-GIPのテーマが「腰痛」で整形外科と関係あるな~と、友達と軽い気持ちで参加しました。おかげで様々な人と出会えて、人生が変わったと感じています。 ‎ 

プログラムに参加している子たちは、医学的なことへの興味以外に、コミュニティや人とのつながりを求めて参加している子も多いですか? ‎ 

角さん 医学に興味がある子や、誰かを救うことに興味がある子が多いです。私の強く意識している人とのつながりの尊さに関しては、後から振り返った時に気づく子もいるのかもしれません。今はがむしゃらに頑張って、時間が経って振り返った時に「あの時の経験があるから今の自分がある」と分かるのではないかと思います。 

将来は整形外科に進む予定ですか? ‎ 

角さん 今のところ整形外科に対する思いが強いですが、まだ広い視野でいろいろ見てみたいと思っています。i-GIPとは別の話になりますが、音楽が好きなので、医療と音楽で何かできないかと考えていて、最近知ったのが「CPRディスコ」です。音楽に合わせて心配蘇生を実践的に学び、楽しく身につけるというものです。
先日、徳島県海陽町で行われた海南病院祭にてCPRを体験してきましたが、非常に楽しく命を救うビートを体験させていただきました。
地域の方と医療従事者のそれぞれの立場を踏まえた上で、それぞれが深く関わり合える、「境界線を超えた関わり」を作ることに対しても興味があります。

貴重なお話をありがとうございました!今後のご活躍を楽しみにしています。


i-GIP四国 
https://inochi-wakazo.org/2025/shikoku/

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