薬学部附属薬用植物園では、恒例の薬用植物園一般開放を10月7日(月)~11(金)の5日間開催します。
園内では、薬用植物を含む約800種の植物を観察することができます。今回の開放では、雑草いけばな展、薬用植物園で集めた植物のタネを使ったシーズアート体験を行います。
ご来園の皆さまが園内を分かりやすく観察していただけるよう、概要図と園内見所をまとめたチラシを準備していますので、それを手に園内をご覧ください。また、北側と南側エリアそれぞれに、休憩ができる東屋があります。
本年の一般開放の見所は以下のとおりです。開園時間は9時~17時です。
※本開放は、「国立大学フェスタ2019」の一環として実施するものです。
園内の見所
園内では絶滅危惧植物園、水生植物園、民間薬園、漢方薬園、果樹園等のテーマ毎に配置した約800種の植物を観察することができます。
絶滅危惧植物園
絶滅危惧種ハマビシが群落を作っています。自転車をパンクさせるほど鋭い金平糖のような果実を観察してください。キリストのイバラの冠に使われたハマナツメが、円盤のような果実を実らせています。
水生植物園
栽培池では、世界で最も小さい種子植物ミジンコウキクサが大群落を作っています。同じ池には葉の裏に浮き輪をもつ絶滅危惧種トチカガミが繁殖しています。
民間薬園
弘法大師が伝えた強い苦味のある薬草ヒキオコシ(延命草)の群落を見ることができます。種子が生薬決明子(ケツメイシ)として、またハブ茶としても使われるエビスグサが群落を作っています。秋の七草のひとつ女郎花(オミナエシ)と近縁種の男郎花(オトコエシ)を並べて栽培しており、それぞれの特徴を観察することができます。
漢方薬園
葉に独特の香りがあり、沖縄ではその葉で餅をつつむゲットウが、丸い果実をたわわに実らせています。徳島県出身で「薬学の祖」と言われる長井長義博士に縁のある薬用植物マオウ他、多くの漢方処方薬のもとになる植物をご覧ください。
樹木園
味噌の味を良くするといわれるミソナオシが果実をつけています。
お問い合わせ先
徳島大学薬学部附属薬用植物園
徳島市国府町日開536-3
(徳島バス石井循環線 日開(ヒガイ)西 徒歩10分)
柏田 良樹(薬用植物園長)
今林 潔(担当者)
電話番号:088-642-1444(薬用植物園)