今年も医科栄養学科3年生を対象とした、分野別演習が始まる。各教室で2から3回独自の演習を行うものである。内容は特に決まってはいないが、身近な食に関心を持ってもらうために、食に関するテーマを15個ほど提示している。一つのテーマに対して5人ほどのグループで取り組み、その学修内容をプレゼンしてもらうことにしている。そのテーマの一つに、“蔵本グルメマップ”がある。
徳島大学の医療系学部は蔵本キャンパスに位置している。以前に比べれば減っているが周辺には飲食店が散在する。“蔵本グルメマップ”では自分たちが気に入っている飲食店が紹介されることが多い。毎年決まって紹介される店もあるが、意外に知らなかった店もあり、今年はどんな飲食店が紹介されるのか期待が高まる。
昨年、この演習で紹介され“京華苑”さんが気になり訪れてみた。私の学生時代からある老舗の店であるが、不思議と訪れる機会はなかった。推しの一つはカステラで、大きなカステラを好きな長さにカットしてもらう量り売り方式である。店員さんたちは、昔ながらの方々で家族経営に近いと思われる。レトロな店の特徴は、コンビニやスーパーマーケットと異なり店員さんとの会話があることである。
大学院生のTさんと話をしている中で、彼女の日常の食事内容が良くないことを知る。家から持参したおにぎりとインスタントの春雨スープが昼食の定番と言っていた。作る手間は同じなので、休日、生麺から茹でたラーメン、冷蔵庫に眠っていた焼き肉を提供したこともある。そんな中、ある日の夕方、栄養補給の目的で古くからある定食屋さんである“しのや”さんにTさんと共に訪れた。カウンターのみの店内であるが、冷奴(200円)にはその場でおろした生姜が添えられ、カツ丼(600円)もロース肉を一から揚げていく姿が見受けられた。
“竹庵”さんは以前徳島駅近くに店を構えていたが、現在は佐古に移転している。高校生限定であるが鶏皮丼を100円で提供し、メディアで話題となったこともある。“竹庵”さんは、コロナ禍もあり、訪れたのはうちの研究室のH君とその同級生(T君とS君)と一緒に食事をして以来となる。教室の有志学生とR栄養のT君と席を囲んだ。以前は定食が600円、学生は学生割引で500円だったことを記憶している。現在は学生割引がなくなり一律500円となっている(学割がなくなれば600円にするべきと思うのだが)。定食の値段は、うどんが小でも大でも値段は変わらない。世界的な戦争や為替の影響で食材費がかなり高騰しているがはずだが、大丈夫だろうか。
その日の夕方、TさんとKさんと次の“レトロな店巡り”について話していると、「R栄養のTさんにも声をかけますか?」。「R栄養だけと実践栄養に溶け込んでいます。うふ。」。「????」。
普段の食生活が悪い人、レトロな店で安い定食ならいつでも提供します。< 疯狂体育,疯狂体育app下载6年5月30日 酒井>