暑い中、日課のランニングをしたが疲労度が強かったので部屋のソファーに横たわりうとうとしていた(休暇日なので、サボっているわけではない)。ドアをノックした音が聞こえたので、慌てて起き上がり、ドアを開けてみる。すると2年前に卒業したHさんの姿があった。聞くところによると丁度阿波踊り期間なので、愛媛から母親と妹の3人で来たとのことであった。大学院に進学した同級生は現在M2なので、同級生に会えるのは今年が最後ということが大きな理由らしい。そういえば昨日は、東京から卒業生Kさんが来ていたし、少し前にも福岡からKさんも来ていた。Hさんに、仕事のことを尋ねてみたが、毎日、小学生を相手に仕事をするのが楽しいと言っていた。のんびりしていて、お世辞にも手先が器用とはいえなかったので、「小学生くらいが丁度いいな。中学生は少し難しいだろう。」というと「そうかもしれません。」との答えだった。「働き始めて、S先生の講義で、ここが重要だと言っていたことがわかるようになりました。」と言ったので、「遅すぎる」と突っ込んでみたものの、そんなものかもしれない。講義で、遺伝子のクローニングやPCRの原理や方法を聞いても(自分の学生時代なので今となっては古いか)、実際にやってみないとどんなものかは分からないのと一緒かもしれない。帰りがけ、栄養学科棟の外に出てみると、阿波踊の準備で道具を車に積み込む学生の姿があった。明日からは、桟敷席で踊ることができるといっていた。「見たいが、桟敷席は高いから」と言うと、I君が「稼いでるでしょ、お金。」と言い、親指と人差し指で円をつくっていた。

阿波踊り最終日、内町南演舞場で6時過ぎから踊り出すとの情報を得ていたので、一目見ようとするが、教室のコアタイムは5時半までなので、私自らルールを破るわけにはいかない。5時40分くらいに大学を出て、必死に演舞場まで自転車をこぎ何とかたどり着いたのが6時付近だった。当日券を買い求めようとチケット売り場を探すが見あたらない。そうこうする間に、栄養学連が演舞場に入ってきたようだ。しょうがないので外からかすかに見える演舞場の中をうかがってみる。男子学生の勇ましい姿は外からでも分かる(K先生も見えた)。しかし、女子学生は(着飾っているので(化粧か))誰かは判別できない。帰りがけ、踊り終えた学生たちのところにでも行ってみるかと思ったが、(何もしていない自分が)何となく照れくさくて、脇道に入っていった(M先生は連日学生と一緒に踊っている)。後で考えれば、あの時、学生たちのところに行って声をかければ良かったと後悔している。しかし、私が踊り終えた学生の所に行くことで、場を盛り下げる可能性もないことはない。あまりこの場を見られたくない者もいるだろうし、こんな事をしているならやることがあるだろうと言いたくなる者もいるだろう。いずれにせよ主役は学生だ。また、聞くところによると阿波踊りの打ち上げは、朝の5時くらいまでやっていたようだ(朝来ると長椅子でF君が寝ていた)。やはり若い力はすごい。

<2016年8月17日:酒井>

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