第7回学生の学修に関する実態調査報告書に対する異議及び再検討の申し立て
第7回学生の学修に関する実態調査報告書218ページ~ 219ページにかけて掲載されている生物資源産業学部による本調査の分析に対する異議及び再検討を申し立てる。
当該分析では,「オンライン科目を増やした方が良いとするのは 42~43%であり,オンラインを望む割合はさほど高くなく,学生もオンラインが良いと考えているわけではないことが伺える。」と述べられている。
しかし,1年生に対する設問124及び3年生に対する設問127では「本学が提供しているようなオンライン学修科目を,今後も増やした方が良いと思うか」を問いその回答は生物資源産業学部1年生,3年生においてそれぞれ
非常にそう思う 15%,13%
そう思う 28%,32%
どちらでもない 40%,52%
あまりそう思わない 7%,3%
全くそう思わない 2%,0%
無回答 4%,0%
となっており,ここから伺えるのは
オンライン科目を増やした方が良い 約4割
オンライン科目を増やさない方が良い 約1割
であり,「学生もオンラインが良いと考えているわけではないことが伺える。」はあまりにも恣意的である。また,本調査における どちらでもない の4割は,「現状維持を望む」との意見も含まれていると解するべきである。
以上のことから本学部の学生は「オンライン科目の増加ないしは現状維持を望む」という分析が適切であると考えるが,その点につき教育の質に関する専門委員会の見解を質したい。
加えて,上記の設問に対する生物資源産業学部の回答と全体の回答の割合に特段の差異が見受けられないにも関わらず, 231ページで述べられている "e ラーニングについて"の全体のまとめと学部の分析の乖離が甚だ激しいと考えるが,その点についても伺いたい。
また,そもそも「オンライン科目を増やした方が良いか」という問いにおいて分かるのは「オンライン科目を増やした方が良いか」であって,「オンラインが良いか」ではない。「学生も」と書かれていることから大学側はオンラインを良くないと考えていると拝察するが,であるならばオンライン科目の増加という曖昧な設問1つだけではなく,「対面講義とオンライン講義の望ましい割合」など複数の設問において学生の考えを知るべきであろう。
231ページにおいて,調査結果を迅速に大学における学修に反映させる旨が述べられていることからも早急な回答を求める。あまりにも恣意的な分析が学修に反映されるのは一学生として我慢ならないことを述べた上で本申立の結びとする。