第2期全学FD推進プログラムの最終年に当たる今年度の教育カンファレンスは、これまで実施していた3月とは異なり、 後期授業期間中の1月に大学開放実践センターを主な会場として開催しました。今年も各学部からの発表があり、発表数は昨年より 少し増え、口頭発表15件、ポスター発表12件、そして、学外から千歳科学技術大学の小松川浩先生による特別発表1件、計28件でした。また、特別講演と して、民間の視点からアルー株式会社の君島浩先生による講演が「大学教育をデザインする~企業人の発想~」と題して行われ、多様なプログラムが展開されま した。参加者は、学外からの参加者10名を含む、約120名でした。
徳島大学FD専門委員会委員長?徳島大学教育カンファレンス実行委員長 曽田紘二
会期 | 2008年1月23日(水)9:00~17:35 |
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会場 | 徳島大学大学開放実践センター (実演を含む発表1件は、徳島大学工学部内 共通講義棟 CALL教室) |
主要プログラム
詳細なプログラムはこちら ⇒平成19年度全学FD徳島大学教育カンファレンスプログラム(148KB) チラシ(562KB)
?9:45~11:45 研究発表(午前の部)
1.口頭発表8件 2.ポスター発表6件
?13:00~14:30 特別講演
講 師 | 君島 浩先生 アルー株式会社 インストラクショナルデザイン担当プロフェッショナル |
演 題 | 「大学教育をデザインする~企業人の発想~」 |
講演要旨 | 民 間企業及び防衛省の教育改善の参考のために、大学のFDをウオッチしてきた。 得るものは多数あるが、企業人として首をかしげる点も散見される。(1)ハンドブックやワークショップは緒についたばかりであり、企業のマニュアルや設計レビューに比べて甘いこと、(2)経営者側が教員へ教育ノウハウを提供するはずのFDが、教員の勘に頼った改善活動に陥っていること、(3)FDは技術移転による実務改善であるはずなのに、研究偏重から脱皮するための FDが研究偏重に陥っていること、(4)課程定義や授業設計という上流技術が乏しいままに授業参観やアンケートに頼っていること、(5)課程定義と授業設 計の本質的な差異が認識されていないこと、(6)シラバス手引は表現方法に偏重していて設計方法が不明であること、(7)シラバスや教科書などの実物を直視していないこと、(8)教育学部や教養科目の水準が低いこと等である。 FDは義務化や教員共同活動などの第2段階に活路を見い出そうとしているが、本質に肉薄しない限り教員を救うことにはならないだろう。FDは教員に経営 管理の教育をすることも含んでおり、経営学的な根拠も欠かせない。民間企業及び防衛省において、講師を大切にし、経営体として着実に発展するための根拠を 模索してきた実務経験を基にして、改善のヒントを提言したい。 |
?14:45~17:35 研究発表(午後の部)
1.口頭発表6件 2.ポスター発表6件 ③特別発表1件 ④口頭発表+実演1件
?16:25~17:15 特別発表
講師 | 小松川 浩先生 千歳科学技術大学 光科学部 |
演題 | 「理工系初年次教育を中心としたeラーニングの取組 理工系知識共有によるFDへの展開」 |
主催
徳島大学大学教育委員会?FD専門委員会
当日の様子