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2004年6月12日(土)~13日(日)まで、独立行政法人国立淡路青年の家にて今年度最初の全学FD推進プログラム?FD基礎プログラムが開催されました。参加者は新任教員27名、運営メンバー教員7名、事務員4名でした。

ねらい

今年度のプログラムの目標は次の5点でした。
?徳島大学FD活動の成果と問題点を整理し、全学FD推進プログラム第2期計画策定に向けて討議する。
?授業を計画し、実施し、評価する方法を体得する。
?授業研究の仕方を理解し、実践できるようにする。
?他大学(鳴門教育大学)から講師を迎え、FD活動に関しての大学間交流を図る。
?昨年度FD基礎プログラム参加者にモデル授業を発表してもらい、今年度参加者との交流を計る。

実施日時?会場

日 時:平成16年6月12日(土)~13日(日)
会 場:国立淡路青年の家

参加者(対象者:新任教官)
所属 氏名
総合科学部 菅原 仁、竹内健児、蓮沼 徹
真壁和裕、山口裕之、山本雅昭
渡部 稔、西川義晃、山城 考
医学部 二川 健、伊勢岡義充、片岡佳子
桑波田雅士、松下恭子
歯学部 福田 靖
薬学部 土屋浩一郎
工学部 石原国彦、海江田義也、小中信典
田島一人、芥川正武、浮田浩行
外輪健一郎、得重 仁、平野朋広
毛利公美、四柳浩之


■運営スタッフ
廣渡修一、曽田紘二、森田秀芳、若泉誠一、川野卓二、宮田政徳
竹内美恵子

プログラムの内容

次の項目に関する講義演習、発表、研究討議?徳島大学の「学生から見た良い授業?悪い授業」?シラバス作成?講義計画?ミニ研究授業?鳴門教育大学の石村雅雄先生による講演会

大まかに次のような流れで行われました。
?4グループに分けられた参加者同士のアイスブレーキング
?「学生から見た良い授業?悪い授業」のアンケートの分析のワークショップ
?講演「個々の授業改善から改善の協働化、そしてFDへ」(鳴門教育大学?石村雅雄先生)
?昨年度参加者による授業紹介
?講義「講義の仕方?話し方?展開の仕方」
?講義「授業の計画から準備まで」(シラバスの作り方、授業計画書の作り方、、成績評価の仕方)
?講義「教材作成の仕方-実践的教授技術」(プリント教材、ビジュアル教材)
?各グループに分かれて、ミニ授業実施のためのワークショップ
?最後に4つのグループが、それぞれの授業科目「恐竜学」、「観光学」、「死生学」、「環境学」について、ワークショップを通じて各グループが作成したシラバス、授業計画書、教材によって、グループ毎の持ち時間12分間以内で授業発表と、それに対する検討、討議が行われました。

かなりハードなプログラムでしたが、参加された先生方は熱心に活動され、特にミニ授業では時間オーバーするグループは一つもなく整然と進行し、良く準備された教材で授業計画書通り授業発表があり、素晴らしい評価でした。この成果が、引き続き計画されている「FD応用プログラム」、そしてさらに日々の授業に生かされるよう願っています。各プログラム内容の様子は下の画像でご覧下さい。

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【医学部保健学科?竹内美恵子先生によるアイスブレーキング】

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【鳴門教育大学?石村雅雄先生による特別講演】

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【開放実践センター?川野卓二先生による講義「成績評価の仕方」】

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【ミニ授業発表A班「恐竜学」(授業実施者:総合科学部?菅原仁先生)】

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【ミニ授業発表B班「観光学」(授業実施者:工学部?田島一人先生)】

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【ミニ授業発表C班「死生学」(授業実施者:医学部?福田靖先生)】

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【ミニ授業発表D班「環境学」(授業実施者:医学部?桑波田雅士先生)】

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【開放実践センター長?廣渡修一先生による修了証書授与式】

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【副学長?川上博先生による「終わりの言葉」】

参加者へのアンケート調査結果

(曽田先生による集計)
1.プログラムについて
前年度参加者の授業紹介は良かった。新人教師として授業の組み立て方、話し方、学生との交流の仕方など、ノウハウとして役に立つことを多く知った。授業のやり方の重要性を再認識した。他学部の先生方と交流できて良かった。ミニ授業は、発案、準備、計画と、授業実施の全体が一貫して体験でき勉強になった。講義方法のテクニックに偏っている気がしたが、こういった講義を1度も受けたことがなかったので有意義だった。石村先生のお話は興味深かった。非常によくねられたプログラムだと思った。
当たり前のことばかりで新しいことは何もなかった。パワーポイントの使い方等はもっと短時間の説明でよかったのではないか。良いシラバス、悪いシラバスの具体例を見せてほしかった。自分の専門に近い科目のシラバス作成の演習をしたかった。例題が自分の専門と違うためあまり意味を見いだせなかった。本当にFDが必要なのはここに参加していない、授業評価の低かった教員ではないのか。教育の面で教員がどのようなことに困っているか、からスタートしてその解決のためのヒントを与えてもらえば、もっと教員のためのFDになるのではないか。

2.プログラムの運営について
非常に密な内容を時間が遅れることなく運営出来たのでこれで良いと思う。スタッフの方はご苦労様でした。アイスブレーキングはグループ内の親密度を上げた。和気あいあいと進行し良かった。合宿形式は良かったと思う。機材や資料が十分に用意されていていた。
時間にゆとりをつくってほしい、学部をこえて情報交換したい。ミニ授業の準備にパソコンを使うことをあらかじめ明記しておいてほしかった。業務でありながらなぜ平日に開催されないのか。各講義についてもっと質疑の時間がほしかった。

3.会場について
すばらしかった。いいところだった。安価で広く環境も良かった。食事も美味しかった。講義会場と別にグループワークの部屋があったのが良かった。学校を離れているため、雑務のとびこみがなく集中できた。
食事、立地等が非常に悪かった。部屋ごとに施錠できない点が荷物管理の点でやや不安だった。イビキで寝られなかった。朝の集いがあるような会場はやめてほしい。インターネットに接続できる環境を用意してほしかった。

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