平成22年1月20日大学教育委員会 承認
1.基本方針
平成22年度全学FD推進プログラムの立案に当たっては,「徳島大学FD推進プログラム第3期計画の基本方針」(平成20~22年度)を踏まえつつ,プログラム内容の充実に努めるとともに,参加者の拡大を図り,本学教育力の向上に貢献する。
また,体制を一新した「FD専門委員会」での協議の下,学生の入学から卒業?修了までの全学習課程を視野におさめながら全学FDを実施し,学内のより良い教育実践例を正しく評価し,ノウハウの共有化を図るとともに,FD推進プログラムへ参加する徳島大学スタッフ間の連携を強化する。
2.全学FDの目標
「徳島大学FD推進プログラム第3期計画の基本方針」及び第1期,第2期の実践経験から目標を次のように定める。
(1) 全学FDと学部等FDの連携を強化し,学生の入学から卒業?修了までの全学習課程を視野におさめながら全学FDを実施する。
(2) Organizational Developmentの考え方(Faculty Dev.+Student Dev.+Staff Dev.)に立ち,FD活動を,教員のみのものと考えずに職員やTA,学生も巻きこんだ徳島大学全体のものとして取り組む。
(3) 参加者にとって有益なFDを実施するとともに,参加しやすい状況を設け,参加者の増加を目指す。
(4) FDホームページを充実させ,徳島大学のFD情報を一元的に集積?配信することによって情報の共有化を図る。
3.FD推進プログラムの実施計画
平成22年度は第3期計画の最終年であり,第2期計画にはなかった新規プログラムも企画されている。従って,上記の基本的視点を踏まえつつ,計画の円滑な実施を図り,目的の着実な達成に努める必要がある。
各種プログラムの実施計画は,次の通りである。
a.FDファシリテーター養成研修(SPOD東四国:徳島、香川)
【対象者】学内各学部?共通教育センター各2名(計12名),徳島県下(T-SPOD)?香川大学FD担当者及び香川県下(SPOD)の各大学から計12名程度の参加者を募る
【開催時期】平成22年6月19日(土)?20日(日)(1泊2日)
【場所】独立行政法人国立淡路青少年交流の家
【内容】各学部?部局および大学のFDニーズを把握し,FD推進計画の作成?評価の過程を体得する。
b.教育力開発基礎プログラム
【対象者】講師または准教授昇任後5年未満の教員(他大学での経験もカウントする)+学部からの推薦者(助教及び教授),SPOD関係初任者教員
- 対象者に対してできるだけ早い時期にコンタクトをとり、それぞれの教員の受け持ちコマ数や科目名?講義時間等を把握し、ニーズ調査を継続的に行う。
【開催時期】平成22年8月上旬
【場所】授業研究インテリジェントラボ他
【内容】各校の教育の質向上及び問題解決のための相互交流と日常的な教育改善のための研修とする。
- FD専門委員の先生にも講師として入ってもらう。
c.授業コンサルテーション?授業研究会
【対象者】「教育力開発基礎プログラム」受講者+希望者
【開催時期】随時
【場所】授業研究インテリジェントラボ等
【方法】授業参観の機会を提供してもらい,ビデオ録画した授業をもとにして,大学開放実践センター教員が中心となり授業改善のためのコンサルティングを行う。対象教員の了解を得た場合,授業研究会とし,他の教員との共同研修の機会とする。
学部FD委員会と共催で開催する。
d.FD?SDセミナー
【対象者】全学の教職員及びSPOD関係教職員
【開催時期】奇数月に実施(年4回程度)(候補月)5月,7月,9月,11月,1月
アフターファイブ等の時間帯を利用して開催
【場所】授業研究インテリジェントラボ等
【内容】FDとくとくセミナーとFD?SDラウンドテーブルを統合し,テーマを広げて実施する。遠隔講義システムを活用して参加しやすい状況を作る。
(案)
- アカデミック?ポートフォリオ
- 図書館施設を利用した教材づくり
- Free softwareを利用した教材づくり
- Moodleを利用したオンライン教材づくり
- 教育賞受賞者による話題提供
- オンラインコースの設計法
- 講義法を見直す
- 授業で使えるゲーム
- "失敗"した授業の特徴
e.大学教育カンファレンス in 徳島
【対象者】全学の教職員,学生,一般市民,SPOD関係教職員
【開催時期】年度末(1月~3月)
【場所】大学開放実践センター等
【内容】
(案)
- 授業改善に関する実践報告
- 徳島県下の大学等よりFD?SDに関する報告をしてもらう
f.『大学教育研究ジャーナル第8号』の発行
時期:平成23年3月末
(検討課題)
非常勤講師のためのFDプログラム
次年度全学FD活動の進め方について