1.目的及び趣旨
JSTでは男女共同参画推進の取り組みの一環として、出産?子育て?介護支援制度を実施しています。
本制度は研究者が、ライフイベント(出産?育児?介護)に際し研究開発を継続できること、また研究を一時中断せざるを得ない場合は、研究開発に復帰した時点からのキャリア継続を図ることができることを目的としています。
この制度は、ライフイベントに際した研究者がJSTの研究開発を継続できる手段を講じることで、研究開発課題等の円滑な推進を図り、もって研究者のキャリア形成及び男女共同参画を推進するためのものです。
2.内容
ライフイベントが発生した際に申請?審査を経て、当該研究員による研究開発の促進又は負担軽減に資する研究開発費を研究開発課題等に支給します。
支給額…基準額30万円に支援月数を乗じた額を上限とし、間接経費を加えて支給します。
使途…当該研究員が研究開発/キャリアを継続するにあたり必要なもの
※当該研究員の負担軽減に資することが不明瞭な消耗品などは除く。
<使途の例>
?研究開発継続のために必要な研究設備の導入
?時短勤務のため実施できない業務の外注
?研究機関での研究員や技術補佐員などの研究支援スタッフの雇用
?学会?研究会等へ参加するため臨時的に要する託児費用
?学会?研究会等出張の際の子の帯同旅費
<認められない使途の例>
?定常的に利用する託児所の費用
?子供の養育や介護の負担を軽減するための家電や家財の購入
?研究に元来必要で、本予算に計上すべきと思われる費用
※その他の詳細はJSTのHPをご確認ください。
支援期間…本制度が適用になった日から2026年3月末日まで
※支援対象者の参加研究開発課題等の終了日?雇用契約期間終了日のいずれかが、上記期間より前の場合、最も早い日が支援終了日となります。
※ライフイベントの事由が喪失した場合、その時点をもって支援終了とします。
※支援期間終了後、引き続き支援が必要な場合は次年度募集の際に再申請可能です。
3.支援対象者の要件
次の要件(1)、(2)の両方を満たす方
(1) 支援対象期間内にJST事業の研究開発費(間接経費を除く)により、研究員等として専従雇用されている、
もしくは申請時に支援対象期間の専従雇用が確定している研究者。
(2) 育児または介護に従事するため、これまでどおりの研究開発活動を継続することが困難になった者
(育児の期間は妊娠中も含め、子が9歳に達した日以後の最初の3月31日が終了するまで)。
※妊娠中の場合、出産後も引き続き研究開発課題等に復帰、研究開発活動の継続が前提です。
※育児(介護)休業期間中は「研究開発活動の継続」から外れるため対象外となります。
その他、申請手続き等につきましては、JSTのホームページをご確認ください。