2017年度からスタートした「徳島の自然を暮らしに取り込むプロジェクト」。今年は“地域の木にまつわる仕事”をテーマに始動します。
地域と木とデザインと
~木とデザインでつながる神山、フィンランド、北海道~
林業とデザインをつなぐ活動に邁進する鴻野祐さん。神山に移住し、家具デザイナーやアーティストとして活動する中で、現代の生活から離れてしまった山や森林環境に焦点を当て、私たちの暮らしの延長上にあることに気づかせるワークショップを数多く行ってきました。さらに昨年1年間、フィンランドのアアルト大学にて、世界的に見ても珍しい木と木造建築に焦点を当てた「ウッドプログラム」に参加し、木の特性を生態学的、技術的、建築的な視点から探究し、森の木から実際の木造建築に至るまで木造建築の全体像を徹底的に研究し製作に取り組んできました。
今年から、これらの知見と経験を活かし北海道浦幌町をフィールドに新たな活動をスタートさせました。気候変動や災害抑制機能を持ちながら豊かな恵みと美しさを私たちに与えてくれる森林環境。これから私たちはどのように向き合い関わり続けることができるのかお話を聞きながら一緒に考えてみたいと思います。笹尾知世(人と地域共創センター 助教)
アアルト大学ウッドプログラムで設計施工したKohta駅
プレゼンタープロフィール
鴻野 祐
1987 年神奈川県横須賀市出身
2011 年武蔵野美術大学造形学部空間演出デザイン学科卒業後徳島県神山町に移住しフリーランス家具デザイナー、アーティストとして活動開始、それと並行して徳島県内の牟岐町や三好市、神山町や北海道浦幌町などで家具作りを通した場づくり、まちづくりのワークショップの主催、講師などをする2018 年3月ほっかいどう未来チャレンジ基金、スカンジナビア日本笹川財団の助成を受けフィンランドアアルト大学ウッドプログラムを受講し2019 年6 月に修了。今年9 月より浦幌町地域おこし協力隊林業担い手担当として森林から最終的な木製品までの流れを把握し、地域における木材の価値を高められる仕組み作りをできるよう日々奮闘中。
開催概要
- 日時:12月21日(土曜)10時30分から11時30分
- 場所:徳島大学他言語交流コモンラウンジ(徳島市南常三島町1丁目1番地域創生?国際交流会館1階)
- 定員:なし(事前のお申込みがなくてもご参加いただけます。)
- 主催:徳島大学人と地域共創センター神山学舎
(徳島大学研究?社会連携部地域創生課社会貢献係)
住所:〒770-8502 徳島市南常三島町1丁目1番地
電話番号:088-656-7642
メールアドレス:chkoukenk@tokushima-u.ac.jp